2007年9月18日火曜日

Berlin ユダヤ博物館新館 落ち葉




ベルリンのオストバンホフに程近いシュプレー河岸にラディアルシステムは在る。これはコンテンポラリーダンスの複合施設で劇場もあり毎日のように公演が行われている。春のベルリン滞在中に楽しみにしていたがタイミングが合わず行けず仕舞いだった。ところが初夏東京にサシャヴァルツの「身体」が来日。迷うことなく公演に出かけた。

薄型のカラッポの水槽をまるでそこになんらかの液体が存在するかのように裸体のダンサーたちがその水槽の天井から底から液体に自由を奪われるかのようにゆっくりゆっくりと現れる。二階の客席から観たのでそのスケール感はなかなかつかめなかったが高さ6m幅3mくらいはあっただろうか。暗闇の舞台に照らし出された水槽に裸体が十数体が所狭しと漂う。胎児のようにも死体のようにも見える。またその場面はすべて舞台の水槽の中である。観客席から隔てられた舞台からも隔てられた空間の出来事はまるで薄型液晶テレビに映しだされた映像のようでもある。それは時間も上下左右も保障されない常に捏造疑惑の付きまとう世界。


ユダヤ博物館新館も同じベルリンである。サシャバルツはこの空間をモチーフにこの「身体」を造ったという。2007年現在この博物館のもっとも大きな空間ヴォイドはMenashe Kadishmanのfallen leavesが占める。






サシャバルツ

ラディアルシステム 

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