2008年1月9日水曜日
Mexico city ディエゴリベラとフリーダカーロのアトリエ
アメリカ大陸最大級の広場であるソカロは昼夜を問わず人に溢れる。地下に拡がる広大な迷路のような空間は人と物に溢れ熱気は快刀乱麻に混乱し逃げ場を失っている。それにいくらソカロという巨大な傘の下にあるとは言え背伸びをすれば小さな子供でも太陽と抱擁することができるような日差しも相まってマグマのように暑い。数少ない地下からソカロの階段に絶え間なく人が吹き上がるさまを目にするとメキシコシティの前世である古都テノティトランが火山山頂の湖を埋め立て建設されたことを思い出される。そんな街にも閑静な地区もある。そのひとつサンアルヘル地区を散策すると溶岩台地がむき出しになっている場所を多々出会う。大昔火口から流れ出した溶岩が固まった台地だ。ルイスバラガンの高名な宅地開発エルペドレガルもまた同じ地形を活用したものだ。ディエゴリベラとフリーダカーロのアトリエはサンアルヘル地区にあり今では主人をなくした二つのアトリエは静寂に沈んでいる。同じメキシコシティにあるフリーダの生家、青の家のフリーダが人生最後のときを過ごしたとされるベットはまだ暖かいといわれているのとは対照的だ。
生前二人はマグマのようだったアトリエを囲むのはサボテンという名の刺刺しい緑色のバーブドワイヤーが周辺との違和感を今に伝える証人に見える。
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