2008年1月23日水曜日
Shanghai 人民広場
これをマンハッタンのセントラルパークに面した一室からの眺めだと言ってもそれほど違和感はないはずだ。碁盤の目状の理路整然とした街路が織り成す摩天楼群にしては目を凝らして観ると多少パラパラした感じが残るかもしれない。実際は上海の中心部に位置する人民広場に面した一室からの眺めだ。同じように都市公園の代表格ともいえるセントラルパークはすでに公園を計画する段階で碁盤の目が存在したためにトレースすることになった。ゆえに四隅をもつ長方形をなしている。この人民広場は何やらカーブを描いている。このカーブが周辺の摩天楼に波及しほどほど魅力的な眺めを作り出している。時は19世紀英国人がこの上海に進出し租界として住みいいように整備した。彼らにとって必要不可欠なものに競馬場があった。マンハッタンではセントラルパークが産声をあげたころはここ上海では馬が駆け回り人々は熱狂した。競馬場は取り壊されそこは人民広場となった。このカーブは幾多の馬が人々の夢を乗せて駆け抜けていった記憶今に伝える数少ない証人である。
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