2008年1月22日火曜日

Shanghai 浦東



上海の中心から東に位置する浦東に上海国際空港はある。地図上で確認すると東シナ海も目前にある。そう考えると屋根の形状は波を意識したような形状にも見えてくる。色彩もたしかに水色だ。構造材に目をやれば中国の伝統的な何とかと呼ばれる楽器を思い出させる。
 写真はNW航空のラウンジで撮影したものだ。ビジネスクラスのラウンジは一般的に空港構内の喧噪から隔絶されている。空港によっては搭乗口のロビーの二階のさらに奥まったところにある場合もしばしばだ。
一歩なかに入れば大抵はガラス越しに飛行機の離発着が見渡せるものの空港内の空気はよくわからない。ぼけっと時間を過ごしているうちに一瞬ここはどこの国だったか吹っ飛んでしまうことさえある。インテリアに目をやっても世界中どこも大差なく、目の前を横切る飛行機もラウンジ内のお客さんも国際色豊かで判断材料になりにくい。ビジネスラウンジはどこでもないホワイトボックスである。
 この上海のラウンジはガラス張りで構内を行き交う喧噪に面している。しかしただガラス張りで内外が完全に見通せるわけでなく植栽がおかれており緩やかなに遮られてはいる。写真を見てのとおりこのラウンジには天井はない。音はかまわず入ってくる。天井を設けていないのは空港全体を覆う青色の天井を取り込んでいるに違いない。珍しくホワイトキューブを指向しているようすがない。ユニークなラウンジに出会える空港だ。

0 件のコメント: